どうする?「ペットの熱中症」

今回は、VOL1の「どうする?ペットの夏バテ対策」でも少しでてきていた
「ペットの熱中症」について、気を付けたいポイントから実際の対策までお話しします。

ではさっそく、熱中症には特にかかりやすい子たちがいることをご存知でしょうか?

▼以下で詳しく説明していきます。

① 鼻の短いタイプの子たち

いわゆる鼻ぺちゃで、愛らしい表情を見せてくれる子たちですが、
元々呼吸がしづらく体調調整が苦手なので注意が必要です。
・犬種例…ペキニーズ、パグ、シーズー、フレンチブルドッグなど
・描種例…ブリティッシュショートヘア、ヒマラヤン、ペルシャ、エキゾチックショートヘアなど

② 長毛タイプの子たち

優雅で素敵なたたずまいの毛の長い子たちは、やはり熱がこもりやすいので注意が必要です。
・犬種例…ゴールデンレトリバー、ボーダーコリー、ポメラニアンなど
・猫種例…ラグドール、ノルウェージャンフォレストキャット、ペルシャなど

③ 小型犬や足の短いタイプの子たち

地面と体が近い分、熱をダイレクトに受けているので注意が必要です。
・犬種例…ミニチュア・ダックスフンド、コーギー、ヨークシャーテリア、チワワなど

④ パピーやシニア、肥満ぎみの子たち

体温や水分の調節が苦手だったり、シニア期で心臓や腎臓、呼吸器に疾患を持っていると
余計にかかりやすく危険です。
肥満ぎみの子たちも熱が体にこもりやすいので注意してください。

熱中症は重度になると命を落とす危険性もあります。
今からしっかり準備をして、予防に努めましょう!

▼予防策について

① 室温を適切にする

エアコンや扇風機、ひんやりグッズを使用して調整しましょう!

・犬:室温25~28℃、湿度:45~65%ほど
・猫:室温20~28℃、湿度:40~60%ほど

② 外出時には、水分補給グッズを携帯する

水分補給ができるグッズがたくさんあるので上手く活用しましょう!

③ 短時間であっても、車内にペットを置いていかない

夏場の車内は短時間でもサウナのような状態になりとても危険です。
少しの間であっても、ペットを置いていかないように注意してください。

▼熱中症が疑われるときの応急処置方法

ポイントは3つ!
① 日陰
② 水か氷
③ 風
処置を日陰ですること、また、水をかけるか、太い血管に氷(冷やし過ぎには注意)をあて、
さらに濡れた体に風を送って体を冷やしてあげましょう。

注意点としては、平熱よりも体温を下げないことです。
・犬の平熱:37.5~39度程度
・猫の平熱:38℃台
※肛門で計った直腸温です。

自宅では、お風呂場や庭でシャワーや、氷のうを使って行うと良いですよ。
応急処置後は、病院で診察を受けるようにしてくださいね。

日々の予防と観察が肝心です!
便利グッズも活用しながら、厳しい酷暑を安全に乗り切りましょう!