どうする?「ペットの夏バテ対策」

今年は、地域によって酷暑に注意が必要なほど全国的に気温が高くなる危険性が。
そこで気をつけたいのが、ペットの夏バテ対策。

人間に比べて体温調節が苦手なワンちゃん、ネコちゃんたち。

そもそもなぜ体温調整が苦手なのか……
それは、汗がほとんどかけないからなんです。

ワンちゃん、ネコちゃんたちの汗の分泌先は、肉球周辺と鼻のみ。
それもごくわずかです。

なので、主な体温調整は、ワンちゃんは「パンティング」と呼ばれる呼吸法で体温を逃がし、
ネコちゃんは毛づくろいで、わずかながら調整していると言われています。

▼当てはまってないですか?夏バテ チェック項目

・元気がない
・食欲の低下
・嘔吐や下痢
・おしっこの量が減っている

※熱中症ではプラスして以下の症状があります※
・口を開けて、浅く早い呼吸をしている
・緊急性の症状(心拍数・体温上昇(40℃前後まで)痙攣、意識不明、)

▼予防について

① 室温を適切にする

エアコンや扇風機、ひんやりグッズを使用して調整しましょう!

・犬:室温25~28℃、湿度:45~65%ほど
・猫:室温20~28℃、湿度:40~60%ほど

② いつでも水分補給ができる工夫を

複数の飲み場を用意してどこでも水分がとれる工夫が大切になります。
自動給水器を利用することもおすすめです。
水を飲むのが苦手な子は、経口補水液などを利用してみましょう。

③ 短時間であっても、車内にペットを置いていかない

夏場の車内は短時間でもサウナのような状態になりとても危険です。
少しの間であっても、ペットを置いていかないように注意しましょう。

④ 食欲の減退が見られるとき

ウェットフードで様子をみてみましょう。
ドライフードよりも食べやすく、食事と一緒に水分も摂れるのでおすすめです。

⑤ お散歩の時間を調整する

夏は外気だけでなく、アスファルトも高温になっています。
大変だとは思いますが、この時期は日のなるべく出ていない時間帯や、
日陰でのお散歩を心がけてください。

夏バテは、熱中症とは違い、症状の出るスピードが“徐々に”であることがポイントです。
熱中症は急激に体調が悪化するので、緊急性・危険性が高い場合が多くあります。
太い血管を冷やすなどの応急処置をしながら、かかりつけの病院で診察を受けるようにしてください。

予防のポイントをしっかり押さえて、この夏も安全に健康にお過ごしください!